
「フィリピンでは窓で発電するのが普通になりつつありますよ」――10年後の日本住宅を変える「未来の発電ガラス」を、HAMAYAが届けたい理由
一人の社員の「一言」から始まった未来への視線
「聞いてください、母国のYouTubeを見ていたら、
住宅の窓やバルコニーで発電するガラスの広告がたくさん流れているんです。
フィリピンではもう流行り始めていますよ」
え?そうなの?フィリピンってそこまで太陽光進んでるの???
当社のフィリピン人社員が話してくれたこの何気ない一言が、私の頭を強く打ちました。
「窓ガラスそのものが太陽光パネルになる」――。
一昔前ならSF映画のような話ですが、東南アジアの住宅市場では今、
まさにこれがBIPV(建材一体型太陽光発電)として普及し、CMや動画広告が街やスマホを賑わせています。
日本において住宅の省エネといえば「屋根の上に黒い太陽光パネルを置く」のが長年の常識でした。
しかし、ZEH(ゼロエネルギー住宅)の標準化が進む一方で、
「屋根面積が狭くて十分なパネルが載らない」「屋根のデザインを損ねたくない」
という施主様の声に悩む工務店様も多いのではないでしょうか。
「海外で起きているこのイノベーションを、いつか日本の住宅市場の『当たり前』にしたい」
サッシ・ガラス流通に携わる株式会社HAMAYAの執筆者として、私は心からそう願っています。
本コラムでは、アセアンで先行する最新事情と、日本市場における「10年後の未来予測」についてお伝えします。
なぜフィリピンで「発電ガラス」が熱狂されているのか?
フィリピンをはじめとする東南アジア市場で、
窓やベランダ手すりガラスによる太陽光発電が急速に広がっている理由は、同国が抱える課題にあります。
世界最高水準の
電気代高騰
フィリピンの電気料金はアジア諸国の中でもトップクラスに高く、
常夏ゆえにエアコンの稼働率は1年中高めです。
「自家消費で電気代を削る」ことは、生活防衛上の切実なテーマです。
台風被害と耐風圧性
日本同様、大型台風の通過ルートであるフィリピンでは、屋根の上に架台で載せるパネルは強風で飛散するリスクがあります。
一方、建物の窓枠や手すりとして構造体にガッチリ組み込まれる発電ガラス(BIPV)は、極めて高い耐風圧性と安全性を誇ります。
「発電×遮熱」の
ダブル節約
発電ガラスは単に電気を作るだけではありません。
直射日光の熱(赤外線)を吸収・カットするため、室内温度の上昇を抑える高機能遮熱ガラスとしても機能します。
「エアコンの消費電力を減らしつつ、電気を生む」という相乗効果が受けているのです。
この「安全で、見た目がスタイリッシュで、光熱費が激減する」というメリットが、現地住宅オーナーの心を掴んでいます。
ガラス型太陽光発電を支える技術と日本の壁
発電ガラスには、大きく分けて2つの主要技術が存在します。
「結晶シリコン型合わせ複層ガラス」
ガラスの間に薄型セルを格子状に挟む構造
(例:AGC『サンジュール®』)。
「ペロブスカイト太陽電池ガラス」
ガラス上に薄い発電膜を直接塗布(プリント)する
日本発の次世代技術。
現在、YKK APやLIXILといった大手建材メーカーはパナソニックHD等と組み、ペロブスカイトを用いた実証実験を精力的に進めています。
しかし、これを「日本の戸建て住宅」にそのまま適用するには課題があることも、私たちはよく理解しています。
日本の住宅地は敷地が狭く、隣地との距離が近い環境が多く存在します。窓全体をペロブスカイト膜などで覆ってしまうと、「室内が暗くなってしまう」「日当たりや眺望を損ねる」といった課題が生じます。
また、住宅用建材として30年以上の耐久性を担保するハードルも決して低くありません。
そのため、まずは広大な壁面や窓を持つ高層ビル、公共施設、あるいは住宅のベランダ手すりといった部分的な場所からの普及が先陣を切ることになるでしょう。

【10年後の予測】それでも「創エネの未来」を信じたい理由

今すぐ戸建て住宅のすべての窓が発電ガラスに置き換わるわけではありません。
しかし、地球温暖化が深刻化し、カーボンニュートラルの達成が叫ばれる今、住宅におけるエネルギーのあり方は確実に変わらなければなりません。
【HAMAYAが描く10年後のタイムライン】
2020年代後半
ビルや公共施設での先行導入が進み、
施工技術や耐久性・採光性のバランスが洗練される。
2030年代前半(10年後)
YKK APやLIXIL等の住宅用カタログに、採光性を保った「高機能創エネオプション」として標準掲載される。
「部屋の明るさを損なわずに、ほんのり透けるきれいなガラス窓が、日中に家一軒分の電力をそっと支えてくれている」
地球環境のことを考え、創エネ技術の発展を願うとき、「住宅の窓がエネルギーを生み出す未来があってもいいじゃないか」
――私たちは本気でそう考えています。
10年後の未来を見据え、工務店様と共に歩みたい
フィリピンの事例が示すように、グローバルな建材のトレンドは私たちが思う以上のスピードで押し寄せています。
将来、大手サッシメーカーから住宅向けの「発電窓」や「発電手すり」が発売されたとき、いち早くそれを自社の強みとして施主様に提案できる工務店様こそが、次の時代の主役になります。

屋根面積が狭い都市部の狭小地でも「創エネ住宅」が提案できる
無骨な太陽光パネルを置かず、
洗練された外観デザインを維持できる
「断熱×遮熱×創エネ」を
窓1枚で完結させ、
環境価値の高い家づくりができる
こうした未来の住宅づくりは、脱炭素時代を生き抜く工務店様にとって他社との圧倒的な差別化要素になります。
HAMAYAが目指す「日本の窓」の姿
社員の一言から始まった今回の気づきは、私たち株式会社HAMAYAにとっても大きな指針となりました。

窓は長らく、外気を遮り、光を取り込む「受動的な部材」でした。
しかしこれからの時代、窓は地球環境を守るためにエネルギーを自ら生み出す「能動的な部材」へと進化していくべきです。
「海外の先進事例に学び、技術課題を理解したうえで、10年後の日本の未来を先取りする」
株式会社HAMAYAは、最新のBIPV建材やペロブスカイトガラスの技術動向を追及し続け、工務店様の提案の引き出しを増やす情報と製品をお届けしてまいります。
10年後、「あの時HAMAYAが言っていた通り、窓で発電するのが当たり前になったね」と工務店様と笑い合える未来を目指して。
次世代の住宅提案について興味をお持ちの経営者様・設計担当者様は、ぜひ一度当社までお気軽にご相談ください。


