はじめに、この度の千葉県における記録的な豪雨により、被害に遭われた皆様、
ならびに関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

皆様の安全と、被災地の一刻も早い復旧・復興を深くお祈り申し上げます。

いつも大変お世話になっております。 株式会社HAMAYA マーケティング部の小尾です。

連日の酷暑や変わりやすい天候の中、現場の第一線で汗を流されている社長様、そして現場スタッフ・職人の皆様に心より敬意と感謝を申し上げます。

さて、普段のメルマガでは「最新の省エネ窓・建築業界の未来」や「最新トレンド提案術」など、窓・建材に関する実務情報をお届けしておりますが、今回は少し趣向を変えて「ちょっとブレイクコラム」をお届けいたします。

8月から9月、そして10月にかけては、年間で最も「ゲリラ豪雨」や「大型台風」の発生頻度が高まる時期です。

建設現場を預かる工務店様にとって、悪天候は単に「作業が遅れる」という問題にとどまりません。屋外作業中の安全確保はもちろんのこと、部材を運搬する移動中のトラックの立ち往生、さらには「現場作業を休止・継続すべきか」という咄嗟の安全判断まで、様々なリスク管理が求められます。

今回は、天気予報でよく耳にする「1時間に50mmの雨」の実際の恐怖と、近年激増している「道路冠水時に車が走れなくなる限界水深」の2つのテーマを掘り下げて解説いたします。朝礼のネタや、現場スタッフ・ドライバーの方々との安全意識の共有に、ぜひお役立てください。

天気予報の「1時間50mmの雨」ってどれくらい?
〜現場の中止判断に役立つ感覚〜

ニュースや気象情報の防災速報で、「非常に激しい雨(1時間に50mm以上)」というフレーズをよく目にすると思います。
「数字で見てもイマイチピンとこない」という方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げますと、「1時間50mmの雨」とは、現場作業や屋外移動が完全に不可能な「災害級の豪雨」です。

気象庁の定義では、1時間の降水量に応じて以下のように解説されています。

10〜20mm(やや強い雨):ザーザーと降る。足元が濡れ、長く外にいると濡れる。
20〜30mm(強い雨): どしゃ降りの雨。傘を差していても濡れる。側溝から水があふれる。
30〜50mm(激しい雨): バケツをひっくり返したように降る。道路が川のようになる。ワイパーを速くしても見づらい。

50〜80mm(非常に激しい雨): 滝のように降る(ゴーゴーと響く)。傘は全く役に立たない。車のワイパーを最速にしても前が見えない。
30〜50mm(激しい雨): バケツをひっくり返したように降る。道路が川のようになる。ワイパーを速くしても見づらい。

50mm

1時間に50mm(5cm)という数字は一見小さく思えますが、これは「水が一切流れずに溜まった場合、たった1時間で底面積全体に5cmのプールができる」という意味です。

屋根の面積が100㎡(約30坪)の住宅であれば、たった1時間で「5,000リットル(ドラム缶約25本分)」もの水が屋根に叩きつけられる計算になります。

これが一気に樋(とい)や排水口へ集まるため、足場の板は滑り、屋外の視界は遮られ、作業の安全確保は不可能になります。

建築現場において、特に高所作業や足場作業、屋根工事や開口部のサッシ施工などを行う際、降雨は即事故につながります。安全衛生管理上のガイドラインとしても、以下の基準を頭に入れておくとスムーズです。

1時間20mm以上: 高所作業(足場・屋根)の中止検討。外部養生の再点検。
1時間30mm以上: 屋外作業の全面中止。現場内の資材シート掛けと電源系・工具の保護。
1時間50mm以上: 現場全体の即時退避。移動中の車も安全な高台・パーキングへ待避。

「これくらいならまだ行けるだろう」という慣れが一番危険です。特に近年のゲリラ豪雨は、10分前まで晴れていたのに突然30〜50mmクラスの雨が降り出すケースが頻発しています。雨雲レーダー(5分更新のアプリなど)を活用し、「50mm線」が近づいたら速やかに作業を中断する勇気が、大切な職人さんの身体と命を守ります。

ゲリラ豪雨で道路が冠水!
車が走れなくなる水深は「たった●cm」

現場から作業所へ戻る途中、あるいは資材の引き取りでトラックを運転している最中、突発的なゲリラ豪雨によってアンダーパス(立体交差の下をくぐる道路)や低地が一瞬で冠水する場面に遭遇したことはありませんか?

「トラックだし、車高が高いから少しの水たまりくらい平気だろう」 そう思って冠水路に進入するのは、きわめて危険です。

JAF(日本自動車連盟)などの走行テストやデータによると、普通乗用車だけでなく営業用のバンや小型トラックであっても、水深「20cm〜30cm」で自走不能(エンジン停止)のリスクが跳ね上がります。

・ 水深 10cm(タイヤの底が隠れる程度): 走行可能だが、水はねで歩行者に迷惑がかかる。無理な速度はハイドロプレーニング現象の原因に。
水深 20cm〜30cm(タイヤの半分/バンパーの下端): 【危険ゾーン!】 マフラーの出口が水没し、排気抵抗でエンジンが停止する可能性。吸気口から水が入るとエンジン全損(ハンマーロック現象)。
・ 水深 50cm(タイヤが完全に隠れる): 【完全脱出不可能!】 電気系統がショートし、パワーウィンドウが作動しなくなる。水圧でドアが開かなくなる限界点。

水深30cmというと、大人のスネから膝の下あたりの高さです。「たったそれだけの水で車が止まるの?」と驚かれるかもしれません。

しかし、自動車のエンジンは「空気を吸って排気を出す」構造です。
マフラーやエアクリーナーから一度水が入ると、エンジン内部でピストンが破壊され、修復不可能な廃車状態になってしまいます。

⚠️ 特に注意すべき「アンダーパス」と「夜間の冠水路」

市街地や幹線道路で最も車が沈む事故が多いのが「アンダーパス(ガード下などのすり鉢状の道路)」です。
周囲より数メートル低い位置にあるため、局地的な豪雨が降ると、水が滝のように流れ込み、ものの数分で水深1m以上のプールに変貌します。

また、積載物を積んだトラックは重量があるため、「少し深そうだけど行けるかも」と誤認しやすい傾向があります。
水に入ってしまうと水圧でブレーキの効きが悪くなるばかりか、浮力が働いてタイヤがグリップを失い、流されてしまうことすらあります。

万が一、冠水に巻き込まれて車が停止してしまった場合、迷っている時間はありません。

1. 水深がドアの底面に達する前に、速やかにエンジンを切り、車外へ脱出する。

2. 水圧でドアが開かなくなった場合は、パワーウィンドウが開くうちに窓から脱出する。

3. 電気系統が死んで窓もドアも開かない場合は、ヘッドレストの金属棒や脱出用ハンマーで「ドアガラスの四隅」を叩き割る。
(※フロントガラスは合わせガラスのため割りづらい構造です)

「積んである大事な資材が…」「会社のトラックを置いていくわけにはいかない…」
という責任感から車内に留まり、そのまま逃げ遅れて命を落とす痛ましい事故が毎年絶えません。

「タイヤの半分まで水が来たら車を置いて高い場所へ逃げる」。これを全社的な安全ルールとして周知しておくことが重要です。

建築のプロとしてお施主様へ伝えたい
「雨・風・水害対策」

ここまでは「自分たちの身を守る安全対策」についてお話ししてきましたが、実はこうした防災の知識や過酷な気象データは、「お施主様との打合せでのちょっとした雑談」や「台風前の点検提案」にも非常に役立ちます。

私たちHAMAYAは窓・サッシの流通店ですが、近年の猛暑や激甚化する風水害を受けて、工務店様からお施主様へ提案できる「防災建材」のニーズが年々高まっていることを強く実感しております。

・  「1時間50mmの雨」+強風 ➡ 【耐風サッシ・後付けリフォームシャッター】の提案
横たたきの豪雨と突風が合わさると、老朽化したサッシの隙間から雨水が侵入したり、飛来物でガラスが割れる危険が高まります。「最近のゲリラ豪雨、凄まじいですよね」という会話から、既存の窓にたった1日で取り付けられる後付けシャッターや雨戸のご提案につなげることができます。

・ ゲリラ豪雨・浸水対策 ➡ 【防水板・アルミ製防潮板】の提案
店舗や事務所、ガレージを持つお施主様向けに、土のうを積む手間を大幅に削減できる「アルミ製防水板」などの導入提案も、水害リスクの高まる秋口に非常に喜ばれます。

 暴風雨・停電時の備え ➡ 【採風・電動シャッター】の提案
停電時でも手動で開閉できる非常用機構付きの電動シャッターや、台風通過後の湿気を通しながら防犯できる採風シャッターなど、暮らしの安心を高める機能性サッシのご案内です。

まとめ:安全第一でこの秋を乗り切りましょう!

今回は「1時間50mmの雨のリアル」と「水深30cmで車が止まるリスク」という、防災ネタを中心にお届けいたしました。

自然災害の規模が年々増大している今、現場での「これくらい大丈夫だろう」という油断は禁物です。
激しい雨雲が近づいた時は早めの作業中断を判断し、冠水しそうな道路には迂回ルートを選択する――こうした一歩手前の安全行動が、職人さんの命と会社の信頼を守ることにつながります。

これから本格的な台風シーズンを迎えますが、現場の安全管理にはくれぐれもお気をつけください。

私たち株式会社HAMAYAも、「窓やサッシの確実な納期管理」はもちろんのこと、台風対策・防災リフォームに関する各種資材・建材を豊富に取り揃え、工務店様の現場を全力でバックアップしてまいります。

また今回は、秋の防災リフォーム提案にすぐ使える「お施主様向け 水害対策ご提案資料(PDF)」をご用意いたしました。
お施主様へのご説明にそのままお使いいただける分かりやすい図解資料となっておりますので、ぜひ下記よりダウンロードして営業活動にお役立てください。

台風対策部材のご相談や、「急ぎでシャッターの納期の確認がしたい」といったご要望がございましたら、いつでもお気軽に担当営業までお声がけください!

HAMAYA マーケティング部 小尾
HAMAYA マーケティング部 小尾

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