
令和7年熱中症対策。もはや「義務」です!
2024年の法改正により、労働者の熱中症対策が事業者の義務となりました。これまでは「努力義務」でしたが、これからは「やらなければならないこと」です。
具体的には、労働安全衛生規則が改正され、労働者が働く場所の「作業環境測定」や、その結果に基づく「熱中症リスクの評価」、そしてリスクに応じた「作業環境の改善」などが義務付けられました。これには、休憩場所の確保、水分・塩分補給のための飲料の用意、WBGT値(暑さ指数)の測定とそれに応じた作業の中止・休憩、そして涼しい服装の着用や空調設備の設置などが含まれます。
HAMAYAの安全協力会では、この法改正を受けて、具体的な対策について皆様に説明させていただきました。しかし、大切なのは、ただ義務だからやる、ということではありません。
現場で守るべき命、具体的な注意事項
HAMAYAの現場で働く皆様に、今一度、具体的な熱中症対策のポイントを確認していただきたいと思います。
- 「おかしいな」と思ったら、すぐに報告!
これは最も重要なことです。めまい、吐き気、頭痛、体がだるいなど、少しでも体調に異変を感じたら、ためらわずに休憩を取り、責任者や周囲の仲間に報告してください。我慢は絶対に禁物です。 - 水分・塩分補給は「のどが渇く前に」
のどが渇いたと感じた時には、すでに体は水分不足の状態です。作業に入る前から意識的に水分を摂り、作業中もこまめに、そして定期的に水分と塩分を補給してください。スポーツドリンクや経口補水液も有効です。休憩時間だけでなく、作業の合間にも積極的に摂るようにしましょう。 - 無理のない作業計画とこまめな休憩
炎天下での長時間の作業は極めて危険です。作業内容に応じて、休憩を多く取る、涼しい時間帯に作業を集中させるなど、無理のない計画を立てましょう。WBGT計(暑さ指数計)がある場合は、その数値を確認し、危険なレベルであれば作業を中断する勇気も必要です。 - 服装も「涼しさ」を意識
通気性の良い、吸湿速乾素材の作業着を選びましょう。空調服の活用も非常に効果的です。帽子やヘルメットも、直射日光を避けるために必ず着用してください。 - 仲間同士で「声かけ」を
「大丈夫か?」「休憩しようか?」といった一声が、熱中症の早期発見・早期対応につながります。一人ひとりが、仲間の体調に気を配り、異変があればすぐに声をかけ、助け合う気持ちを持つことが大切です。
「大丈夫」は危険なサイン、私たちは皆さんの味方です
現場で頑張る皆さんは、責任感が強く、「休んだら迷惑がかかる」「これくらいなら大丈夫」と考えてしまいがちかもしれません。しかし、その「大丈夫」が一番危険なサインです。熱中症は、最悪の場合、命にかかわることもあります。
私たちは、皆さんが安全に、そして健康に仕事ができることを心から願っています。熱中症対策は、皆さんの大切な命を守るためのものです。決して他人事ではありません。
HAMAYAでは、安全協力会での説明はもちろんのこと、現場の環境整備、資材の提供など、できる限りのサポートをさせていただきます。何か困ったことがあれば、遠慮なく相談してください。
今年の夏も、厳しい暑さが予想されますが、皆で力を合わせ、万全の熱中症対策で乗り切りましょう。皆さんの健康と安全が、私たちの何よりの願いです。
今年の夏も、暑さに負けず、全員で乗り越えましょう!何か気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。

